【ミルスケール除去の費用相談】ブラスト加工業者の選び方・依頼時の注意点

ブラストだけでなく塗装設備も備えているか

塗装まで依頼したい場合、ショットブラスト加工に必要な設備だけでなく、塗装に必要な設備を備えているか確認しておきます。ブラスト加工用の機器類には、取り扱う製品によって大型のものから小型のもの、細かい作業のための手動のものなど、多種多彩な機器が必要です。ブラスト後の塗装も実施している業者の場合は、ブラスト加工に合わせた塗料も必要になるため、使用する塗料の豊富さや塗装技術が求められます。

また、大型・小型どちらにも適した塗装設備が必要なため、それらを兼ね備えている業者に依頼すると安心です。

取り扱っている塗料と作業場所

塗料は、ブラスト加工した部位をサビや腐食などから守るためのものです。そのため、高い安全性や信頼性を持つ塗料を使用していることも重要です。国内規格のJISや国際標準規格のISOに準拠している塗料を使用しているということは、塗装作業において作業員の安全確保のみならず、高い品質を保持していることも証明されます。また、塗装作業に必要となる十分なスペースが確保されていることも重要です。作業スペースが狭いと、依頼してから完成まで時間がかかってしまうことが考えられます。

保管スペース

塗装から乾燥するまでが全体のおおまかなプロセスになります。つまり、乾燥する際の保管場所として、倉庫や設備などが確保されているかどうかも大切なポイントです。屋根があり、ゴミなどが付着しない環境にあるのか、他の製品と離して置けるほど広さに余裕があるかなど、保管場所の環境も確認しておきましょう。

水や油には要注意

水や油は、ブラスト加工に支障をきたしかねません。特にサンドブラストの場合、水や油が付着してしまうと研磨材が凝固し、加工できなくなる可能性もあります。水や油を拭き取ったり乾かしたりしたうえで加工したとしても、残った水分などがシミになって残ってしまうリスクもあるので、注意が必要です。

サビの発生に注意

ブラスト加工の際には、酸化した被膜を除去することで、サビの発生も考えられます。サンドブラスト作業を実施した後にビーズ加工を施しても、同様にサビが生じてしまうリスクがあります。施工後はあまり時間をおかず、できるだけ早めに引き取りに行くようにしてください。

バリの除去

金属製品で鋳造のものは特にバリができてしまいます。バリの除去はブラストでも可能です。ただし、製品によってはバリ自体が製品の一部であり、除去できないものもあります。

マスキングにも気をつける

依頼する前にご自身でマスキングする際には、使用するマスキングテープの種類に注意が必要です。紙のマスキングテープの場合には、ブラスト加工時にテープが剥がれてしまったり、保護しきれずにボロボロになってしまったりすることも考えられます。マスキングする場合は、下地の油分を除去してテープが密着できる状態にし、ビニールテープや養生テープなどを使用することをおすすめします。