【重機・表面処理】異物の付着と下地金属と密着性について

重機・表面処理の前に!めっきのよくあるトラブルや密着性について

重機の表面処理をメンテナンスで行う際に、「洗浄は何とかできても、研磨加工は大きなものだけに難しい」と困っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

こちらでは、十分に異物を除去できないままめっきを行ったことで生じるトラブル、下地金属とめっきの密着性を確保するために大切なことについてご紹介いたします。

異物の付着!めっき現場でよくあるトラブル

foreign matter

「めっき」は材料や素材の表面に、化学反応などを利用して別の素材の被膜を貼り付けて覆うという技術です。重機などは表面を装飾することよりも、めっき被膜により防錆耐食性や耐摩耗性などが得られることが重要な目的になっています。しかし、現場では、めっきがその機能を十分発揮できないトラブルも少なくありません。こちらでは、現場でよくある「めっきの三大トラブル」について解説いたします。

密着不良

めっきをする下地の表面処理を行うために、研磨加工の際に使った研磨剤を十分に洗浄しなかったことで生じるトラブルです。めっきの表面がざらついてしまうだけでなく、めっきが下地金属から剥離してしまうこともあり、素材とめっき被膜間の「剥がれ」や「ふくれ」の原因になります。めっきの剥がれやふくれは早めに対処しないと、下地金属が腐食する原因につながるおそれがあります。

ピンホール

ピンホールは施しためっきに穴が開いており、下地金属まで到達している状態です。下地の素材まで到達しない穴は「ビット」といい、ピンホールとは区別します。ピンホールは小さいので、気がつかないこともあるトラブルです。しかし、製品の耐食性に大きな影響を及ぼしてしまいますので、注意が必要です。

異物付着

めっきをする下地の素材に固形物の汚れが付着していたり、めっきの中に異物が混じっていたりすると、めっきに異物が付着してしまいます。めっき作業中に異物が紛れ込んでしまい、付着することもあるでしょう。また、めっきをする前の最終洗浄の水質や、洗浄時に薬剤がゲル化して付着する場合もあります。

特に重機などのメンテナンスで、古いめっきを剥がして塗り替える場合などでは、洗浄と研磨加工、異物の除去をしっかり行うことが大切です。

下地金属と密着性について

base metal

めっきの滑らかさや硬さ、密閉性や耐摩耗性などの特性は、下地とめっきとが密着していることで成立しています。めっきと下地金属の結合の仕組みと、密着性について解説いたします。

めっきと下地金属の結合の仕組み

下地金属とめっきは、下地金属の原子とめっき電解液の金属イオンの化学反応を利用してしっかりと結合しています。原子間引力による結合なので、めっきは簡単に剥がれてしまうことはありません。しかし、下地金属とメッキの間に油脂、ホコリ、ゴミなどの付着物があると、めっきと下地金属の密着性を妨げる影響が出てしまうことがあります。

めっき時に気をつけたい下地金属の表面の変化

メンテナンスをするための表面処理を行う場合、下地金属の表面には大気中のホコリやゴミの付着だけでなく、次のような変化が見られます。

  • 酸化した被膜
  • 緻密な酸化した被膜
  • 厚い酸化した被膜
  • サビの発生面
  • 非金属介在物
  • 組成が異なる組織
  • 表面で濃縮された活性化元素
  • 加工により変質した層
  • 油や指紋、ほこり、土砂などの汚染物質

下地金属にくぼみがあったり、金属自体に不純物が混じっていたりすると、めっきの表面にビットやピンホールが形成されやすくなるのです。

めっきの前の下処理が重要

重機などのメンテナンスでは、めっきをする前に第一種ケレンというサビや古い塗膜を完全に除去する研磨加工で、表面処理を施します。ガラスや金属の細かな粒子を使った研磨剤を高い圧力で打ちつけて表面を磨くことで、下地の表面は均一になり、より堅牢なめっきを実現することが可能です。

重機・表面処理・下地の異物を完全除去するブラスト加工!

メンテナンスで重機などの表面処理を行う際は、洗浄や研磨加工、異物の除去をしっかり行うことが大切です。下地金属とめっきは化学反応を利用して結合しますが、下処理が不十分だと、密着不良、ピンホール、異物付着というめっきの三大トラブルが生じやすくなります。

第一種ケレンで用いるショットブラストやサンドブラストなどをご希望の際は、株式会社SKブラストにお任せください。金属の研磨・サビ落とし、汚れ落としなど、お客様の幅広いニーズにお応えできます。ご要望がございましたら、どんな些細なことも気兼ねなくお申し付けください。

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重機・表面処理・研磨加工なら株式会社SKブラストへ

会社名 株式会社 SKブラスト
住所 〒960-1636 福島県相馬郡飯舘村前田古今明220
TEL 0244-42-1083
FAX 0244-42-0584
URL https://sk-blast.com/
設立 2019年6月21日 法人化
代表者
  • 代表取締役 佐藤 健太
資本金 300万円
事業内容 公共事業に使用される海岸消波ブロック、護岸ブロック、ブロック二次製品の金属型枠のショットブラスト・サンドブラストを利用した錆落とし、防錆塗装並びに保守を主なサービスを行っております。新たに導入した移動型循環式ブラストにより構造物(橋梁、インフラ設備、プラント設備(発電所))での作業が可能となりました。またテトラ関連の雑貨品の販売をはじめました。

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